今回の例は聞いたこともないひどい例でした。
陶芸教室ということで物件を借りて当初はその目的で利用していたようですが、いつしかその物件でペットの犬を飼育するようになったのでした。
ここまでは、よくある例なのですが、今回の例は自分が別のところに住んで陶芸教室を辞めた後は、その賃貸物件はペットだけが住んでいる、ペット小屋になってしまったのです。
放し飼いの好き放題なので、あちこちが糞尿だらけとなっていったのです。
物件を解約しる時にはもはや、人が住むような状態ではなく、牛舎、厩のような状態になっていたのです。
見た目の状態で、汚れているのはわかると思いますが、床はべたつくほどに尿だらけになっといて、この空間に1分といるのが苦痛なくらいの状態になっていたのでした。
とてもじゃないですが、洗浄による原状回復では期待できす、フローリングを剥がしても、床下にまで浸透している可能性が十分に予想できます。
もしも、床下までに浸透していると、やっかいなことで床下は共有部になっているので簡単に改造はできないのです。
フローリングを剥がした状態は次の通りです。
やはり予想した通りに、床下まで浸透しておりました。
それほど、大きなシミではなくても、部屋中にまで悪臭が充満するパワーがあるのです。
幸いにそれほど広く深く浸透してはいなかったので、表面を削り取り、ペット用に消臭剤を浸透させる作業を行った後にオゾンや光触媒の作業を実施したのです。
実際の作業工程は次の通りでした
①解体工事
②解体後のシミの処理
③消臭剤の複数の組み合わせによる前処理
④オゾン燻蒸を合計4日分
⑤無光触媒のコーティング
結果として通常のシミがなくフローリングのみに汚れが留まっているケースの3倍以上の工数がかかりました。
大家さんからはよくこの酷い臭いを消してくれたの大変な感謝の言葉を頂き嬉しく思いました。
しかし、40平米であるのに定価では60万円程度の消臭工事費がかかってしまったのです。
これに加えての、フローリングの張替えや天井・壁のクロス張替え費用がかかっているので、100万どころではない金額が原状回復費用としてかかっているのです。
おそらくこの間の貸せなかった分の損害賠償も加わる可能性もあるので300万から400万程度の負担を入居者はせざるをえないと思われます。
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