1月2月は1年のうちで一番賃貸物件の異動が多い月です。
正確に言うと、賃貸物件からの退去と入居前の内覧が多い時期となります。
これは大学生の卒業や4月からの入学や就職による引越しが増えるからに他なりません。
そうすると、まず退去後の掃除や汚れたクロスの張替えなどが増えるのですが、近年の禁煙ブームにより掃除やクロスを張り替えただけでは消えないタバコやペットの臭いが問題になってきております。
具体的にここ数年起きている問題は次のものが挙げられます。
①物件の場所や家賃などを気に入って内覧に来るけれども契約に至らない
②寒い時期にクロスの張替えで臭いが消えると言われた入居者が暖かくなる頃にタバコやペットの臭いがするとクレーム
ペットの臭いは論外ですが、タバコの臭いでも全くタバコを吸わない者にとって少しでも臭いがするととても耐え難いようになってきています。
特に家賃が最低レベルであればまだしも、世間並みくらいの家賃であれば臭いのしない物件を契約する傾向にあります。
また、急ぎのお客さんや内覧したくても前入居さが入居中で内覧ができずに書類上で契約を決めてクロスを変えるから大丈夫と言われて入居するお客様も時々クレーム対象にになります。
どんなクレームかと言うと春先は臭いがしなかったのが暖かくなるとタバコやペットの臭いがしてきたとうものです。
なぜなら、これは気温が上がると分子運動が盛んになるから当たり前の事ですが、入居が2月くらいでクレームが5月以降くらいが多いので、消臭工事の負担を大家側がする、しないでよく揉めます。
中には臭いがするのに対応してくれないと言う事で退去する方も中には居て、そうなると折角入居させたのにまた募集からやり直しで、季節的に異動する方が少ない時期だと次の忙しくなる時期まで空室が続く事さえあります。
このようなことを考えると、退去時に臭いがする物件であれば退去者から消臭費用を取れる場合は取るような対応やそれが可能になるような契約書の作成も考えておく必要がありそうです。
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