あるマンションの1室なんですがとんでもないくらいのペットの糞尿臭のする部屋を売却希望でなんとか売れるように消臭することになりました。
実際に現地を見るともうびっくりです。高齢の方が最初に犬をその後に猫をたくさん飼って好き放題させていたようでマンションの外まで臭う大変な状態でした。
中に入ると息を吸うもの大変なくらいのアンモニア臭で目にもしみてきます。
依頼者がこの物件を売却したいのですがこの臭い何と消えますか?と言うのです。
このままでは臭いを消すのは無理ですね、相当お金がかかりますが、壁も床も剥がして消臭工事をそれから新しく張り替えるということをして何とかなるかどうかというレベルですと答えました。
売る側からしたら、改装費はかけてもその分売却代金に全て乗せられるかというとそうでもないので、できれば値下げしてでも出費を抑えて売却したいところです。
でも、今の状態であればまず、玄関を入ってもらえない状態なので、この際工事をして商品になるようにしましょうということになりました。
その後、工務店さんを交えてスケジュール調整してもらって解体工事を進めました。
床も壁も天井もクロスやフローリング、畳などを全て取り除いて状態です。
当初の息が吸えない状態よりも臭いはマシにはなりましたが、それでも相当なペットの糞尿の臭いがします。
つまり、表面のクロスやフローリングを通して下の材料にまで臭いが浸透しているということです。
この状態でクロスを張っても、奥からジワジワと臭いが出てくるので、しっかりとまずは消臭工事を進めなければなりません。
消臭工事は次の通りです。
1消臭剤兼オゾン反応促進剤の噴霧
消せる臭いは事前に消すのと、次のオゾンの反応が良くなるような事前処理をします。
2無光触媒コーティング
通常はクロスを張り終わってからコーティングするのですが、今回はあまりにも臭いがきついので、光が不要のタイプの薬剤なのでクロスの下でもよいので、剥き出しの壁や天井にそのままコーティングしました。
3オゾン燻蒸
実際に大容量のオゾン発生装置を使ってタイマー運転でまる1日オゾン燻蒸します。もちろんその間は人が立ち入れない濃度のオゾンガスで臭いの原因物質を臭いのしない別の物質に化学反応してもらいます。
ちなみに今回の部屋は50平米ほどですが、体育館も消臭できるような大型のオゾン発生機と中型と小型のオゾン発生装置を使って燻蒸しました。
1日オゾン燻蒸して、臭いを確認してみるとほぼ大丈夫そうなのですが、まだ少し臭いが残っています。本当は床の下貼りも何枚か変えて欲しいのがあるのですが、予算的に難しいとのことなのです、こちらで後から時間差で効くバイオ系の消臭剤を噴霧して対することになりました。
今回のケースは多少予算が必要でしたが、十分に商品化できたました。
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