先日ある法人の代表の方から連絡があり、転居した事務所がカビくさくて耐えられないので、ニオイを消してほしいhttps://deodorizing.osoujiservice.com/syousyukouji1/という連絡が入りました。
事務所で我慢して仕事をしていると夕方ぐらいになると胸のあたりが苦しくなるほどなのだそうです。
詳しく聞いてみると、クロスを張り替えるから汚れもニオイも消えるから大丈夫と大家さんにも不動産屋さんにも言われて入居を決めて引っ越したらしいのです。
ところが、綺麗ではあるもののカビ臭がすごくて、風呂とかの水まわりではなく居間がカビ臭くてたまらないのだそうです。
原因はどこだろうと壁に鼻を近づけるとカビの臭いがプンプンでクロスの下からカビの臭いがしているのだそうです。
おそらくひどいカビが発生してたのに、クロスを剥がして下地の処理を何もしないでクロスを張り替えただけなのでしょう。多少のカビであればクロスを張り替えるだけで臭いが気にならなくなるかもしれません。しかしひどい状態でそこにカビ菌が残っているとそれがまた繁殖するわけです。
カビの場合は単に嫌な臭いがするというだけでなく菌が飛び散っているのです。人間には常在菌という体を守るための菌が体内になるので通常は免疫力が働いて病気になることはないのですが、高齢者や小さな子供、あるいは体調が不調で免疫力が弱った時などはカビ菌を感染してしまうことがあるのです。
そんなことから、もしも明らかにカビの臭いがするのであれば速やかにカビをなくする処置をするべきなのです。
それで、今回の会社の代表者の方が言うには大家さんや不動産に相談したけれども、クロスを張り替えたからの1点張りで全く取り合ってもらえないらしいのです。
私の方への相談でこのカビのニオイを消してほしいとの依頼でした。現地調査に行くにも少し遠方でなかなか行けないので4日ほど空いてしまっていました。現地調査して対応可能であれば、
- カビ除去剤の塗布
- オゾン燻蒸による除菌
- 無光触媒による除菌コーティング
の対応を提案していました。
とこらが、電話を受けてから2日程したら、もう耐えられないので再度引越しすることにしたという連絡が入りました。
つまり、これにより大家さんにとっては入居者を逃してしまうことになってしまったのです。
最近の首都圏では空室が多く埋めるのも容易ではありません。中には通常の契約手数料の他に広告費など上乗せの手数料を支払って契約を取り付けていることもあるほど厳しいのが実態です。
今回は結果としてせっかく入居させて会社を1か月で退去させてしまったのです。
もしも、クロス工事の時にカビ臭がするならきちんとカビの対応をしていれば、こんなことにはならずに済んだわけです。
おそらく、クロスを張り替えてニオイがしているので、次の入居者は簡単には決まらないと思います。再度クロスを剥がしてカビの処理をした方が入居者を決めるのには早いかもしれません。
同じような入居後の臭いのクレームで、きちんと対応した大家さんもいました。原因は風呂の点検口から蒸気が漏れて天井の壁と躯体との隙間にカビなど発生して臭いがするようになっていたのです。
この時は点検口からの処置と、廊下の天井にも作業するための点検口を新しく作って処置をすることにより臭いは解消され、そのまま入居を継続することにになりました。
入居したからといって、クレームを突っぱねるのではなく、きちんと是々非々で対応をしなければならないかと思います。