無断ペット飼育による消臭トラブル案件

ペット飼育による消臭トラブルの案件の依頼がまたまた来ました。

概要は新宿の一等地のファミリータイプの分譲マンションで、賃貸契約に基づき当初はある教室を開いていたのだそうです。
ところが、いつの日にかその教室はなくなり、そこで借受人がペットを飼育するようになったのでした。
しかも、その部屋はペットのみの飼育場所として、自分自身は別のところに住居を構えるようになったようでした。

借り受けていた部屋はまさに、ペットの飼育部屋となり、人が住んでいるわけではないので部屋中ペットの好き放題にされるようになったのでした。
結果として、ファミリータイプの分譲マンションであるにもかかわらず、人が住める状態ではなく、牛舎・廐に匹敵するような異臭がする部屋となったのです。

この時点で裁判前提で弁護士と打ち合わせの上当社にオファーがあったのでした。

この牛舎・廐化した部屋をどうやって人が住めるような状態に原状回復するのか?その手法を室内消臭の専門家としての意見を求められたのでした。

当社には過去からこのような依頼があり、専門家の意見書の作成もサービスメニューにあるので現地調査の上、意見書を作成しました。

 

ペット飼育部屋の床

ペット飼育部屋の床

写真では臭いを感じることはありませんが、ものすごいおしっこの臭いです。オーナーの許可の上靴のままフローリングの上を歩いたのですが、明らかに靴の上からでもベタつきを感じるような状態で、この状態でのベタつきは尿のあと意外に考えられません。
数分間、室内で現地調査するのも耐え難いほどのペット臭でした。

さらに、この借り受け人は壁クロス部分のペットの引っかき傷と思われるものを、目立たなくするように補修した跡がいくつもあり、契約違反でペットを飼育してそれをごまかそうとしていた形跡も見受けられるのでした。

何れにしても、床も壁も天井も何もかも異臭を発していてはがせるものは剥がして新しいものを張り替えなければならい状況です。

さらに、臭いの特性上壁や天井はクロスの下まで染み込んでいるので、クロスを剥がした状態で消臭作業を行わなければなりません。
さらに、最も懸念されるのが床の状態で、べたつくほどに自由におしっこをさせていたのでフローリングの下まで尿が入ってるのは明らかです。

その結果、フローリングの下の、下張りなのかコンクリートじかなのかわかりませんがそこまで浸透していたら大変だぞ!というのが私の見立てです。最悪の場合は躯体にまで手を入れなければならないかもしれない覚悟が必要です。

以下は別の物件ですが最悪の結果であるスケルトンにした例です。こうなれば費用負担をする違法行為を行った側は大変です。そこまで覚悟の上で内緒でペットを飼育してたのかはわかりませんが。

ペットの尿でスケルトンにした例

ペットの尿でスケルトンにした例

実際の解体工事は来週行われるので、最悪の結果でなければ良いなと思っているところでした。
この案件に関しては、後日経過を追加でアップしたいと思っております。

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